あなたの読者は誰ですか?
読者像を想定することが大事です
どのような内容でも、本にできるのが個人出版のいいところです。ただ、出版するのであれば、知り合いだけでなく多くの人に読んでもらいたいですよね。
どんな人があなたの本に興味を持ち、読者になってくれるでしょうか。具体的に想像してみましょう。
もし、なかなか想像できないようであれば、今考えている内容でいいのか、もう一度考えてみる必要があるかもしれません。
具体的に想像できたなら、その読者が知りたがっていること、読みたがっていることはどんなことなのか、また、どのように書いたらその人に内容がうまく伝わるのか、常に考えながら書きましょう。
想定する読者に、無理なく楽しんで読んでもらうには…
自分の例で恐縮ですが、私の著書『原因不明の心臓の痛みは、微小血管狭心症でした!』は、自分の病気の治療体験を、同じ病気を持つひとりでも多くの人に伝えたいという気持ちで書きました。
微小血管狭心症は、更年期の女性に多い病気で、一般的な検査ではなかなか発見できないのが特徴です。私も5年間、原因不明の心臓の痛みを抱えていましたが、やっと病名が判明し治療によって改善してきています。
病名がわかったことをきっかけに、多くの同年代の女性たちが同じように原因不明のまま苦しんでいることを知りました。「これは何とかして伝えなければ」と強く思ったことが出版の動機です。
この本の想定読者は更年期前後の女性です。堅苦しい本にならないように気を配りました。私がドクターに質問する会話形式で話を進め、難しい解説はなるべく簡単な言葉に置き換えるなど工夫し、読者を置いてきぼりにしないように心がけたつもりです。
想定した読者に届けば、喜んでもらえます
私の本を読んでくれた人たちからは、「やっと胸痛の原因がわかった」「実体験に基づいているので、内容が詳しくわかりやすかった」など好評をいただいております。
必要としている人に必要としている内容を届けることが、出版成功の秘訣です。