電子書籍出版って、儲かるの?
「出版しただけで儲かるの?」という質問でしたら、残念ながら答えは「NO」です。
そう聞いいただけでがっかりしてしまい、「や〜めた!」となる人もいるかもしれませんが、ちょっと待って!
やり方によっては、電子書籍の出版はとっても有益なのです。
今回は、電子書籍出版を決断する前に、ぜひ考えてほしいこと、知ってほしいことを書きます。
まずは売れない理由を洗い出し、次に「出版して良かった」と思える出版のカタチを示しますので、ぜひ、読んでみてください。
売れない3つの理由はこれ!
あなたの本のコンテンツ、お金をだしても知りたい内容ですか?
「友人に素敵と褒められるコレを本にしてみようかな」「趣味で続けてきたことを、本にして売ってみよう」と安易に考え、「みんな買ってくれる」と勘違いしてしまう人が多いようです。
でも、本当にその本は、人がお金を出してでも書いたい本ですか?
それをよ〜く、考えてみる必要があります。
あなたが有名人で、多くのファンがいるなら、話は別です。ファンは、何にだってお金を出してくれますから、著書なんて即買いでしょう。
有名人でもなく、人が「どうしても欲しい」内容になっていないなら、残念ながら売れる理由はありません。
出版した後、放置していませんか?
本を出版したあと、何もせずに放ったらかしておいて「売れない」とぼやいている人が多いのですが、論外です。出版したあとの宣伝活動は必須です。
大手出版社の本でさえ、宣伝費をかけて広告など打ってやっと売れるのです。宣伝なしで勝手に売れていく、などということはありえません。
たった1冊の出版でメガヒット、を夢見てはいけません。
「Amazon○○部門で第一位獲得!」などという本の情報を横目で見ながら、自分の本もそうなることを夢見る気持ちはわかります。
しかし、素人がはじめて出版した本がメガヒット!というミラクルはまず、おこりません。
無名でありながら、本の出版で収益を上げている多くの人が、関連する本を何冊も出版しています。
1冊書いたらネタがつきるような内容では、それはできませんよね?そもそものコンテンツ選びの際に、「何冊も書ける」ものを選択することも大事です。
では次に、収益を上げるためにどうしたらいいか、をお伝えします。
売れるためにすべきことはこれ!
その本を買いたい人がどれだけいるか見極める。
記念に本にしたい、趣味の集大成として本にしておきたいなど、売れなくてもいいなら考える必要はありませんが、売りたいなら、どんな人が買うか、どれだけの人が買うかをよく考える必要があります。
見極めるためには、あなたが出版を考えているのと同系統の既存の本が、売れていそうか調べたり、興味がある人がどのくらいいそうか、SNSの投稿などから推測したり、できる限り情報収集しましょう。
はっきりしていることは、人は、明確なメリットがないと本など買わないということです。
一般的に、人がお金を払ってでも欲しいのは、エンタメ系か情報系の本です。この2つにメリットを感じやすいということです。
エンタメ系とは、小説やエッセイ、写真集など。
その本を読んだり、見たりすることで得られる楽しみの時間のために、人はお金を出すのです。ただしエンタメ系には、その道のプロがひしめいており、勝つためには高度なクォリティやオリジナリティが求められるジャンルかもしれません。
情報系とは、問題を解決したり、読んだ人に利益をもたらしたりするような本です。
資産運用、貯蓄、節約、副業、健康、美容、教育、メンタルなど幅広いジャンルがあり、一般の人も取り組みやすいジャンルです。
読みたい人が多いジャンルはライバルが多いのも事実ですが、やはり、購買数のパイが大きいジャンルの方が売れやすいのも確かです。
エンタメ系か情報系にしても、それ以外でも、他とどう差別化できるか、独自性を出すのか、よりニッチな小ジャンルに特化して書くのか、など戦略をたてて取り組む必要があります。
出版後は、宣伝をし続ける。
出版したあとはとにかく宣伝しましょう。
宣伝費がなくても、できることはあります。何らかのSNSをやっている人は多いと思います。SNSで宣伝するのも一つの手です。
「本を買ってください」と言い続けるよりも、本に書いてある情報をSNSで少しずつ紹介し、情報に興味を持ってくれた人に「詳しい情報は本に書いてあります」と宣伝するのが効果的です。
Amazonの無料キャンペーンなどを利用して読者を増やす、本の内容でセミナーや講演会などを催す、なども考えられます。
電子書籍には廃盤がありません。長い時間をかけてじわじわ販売数が伸びることもあります。根気良く宣伝し続けましょう。
1冊で終わらず、何冊も出版する。
「本で収益をあげるには10冊は書きましょう」というのは、よく聞く言葉です。
1冊でメガヒットにならなくても、何冊も関連本を出版しているうちに、何かがヒットする可能性があります。
1冊が売れ出すと、ファンができたり、その道の専門家と認められたりして、同じ著者の本が相乗効果で売れることもあります。
また、1冊で収益が出なくても、10冊の本がそれぞれ少しずつ売れれば、まとまった金額を稼げる可能性があります。
廃番がない電子書籍だからできることです。
これが本命。他のビジネスのプロモーションに活用する!
ここまで、本の出版自体で儲かるにはどうしたらいいか、という観点でお話ししました。
その基本は変わりませんが、電子書籍出版で収益を上げる道の本命は、他のビジネスのプロモーションとして活用することです。
事業している人が、本を出版すべき理由
経営者や起業家、副業でビジネスを行っている方にも、電子書籍の出版を強くおすすめします。
ビジネスをお持ちということは、あなたは何らかの専門家です。ビジネスに関する専門知識や経験を書籍のコンテンツとして活かしましょう。
事業関連の本の出版により、あなたは、
●専門家として認知され、権威がつきます。既存のお客様の信頼もより厚くなります。
●じっくりと深い情報を伝えることができる「本」の特性を活かし、事業のブランディングに役立てることができます。
●Amazonで書籍販売するということは、Amazonという巨大なマーケットに、無料で無期限の広告スペースを得るようなものです。利用しない手はありません。
Amazonには無料キャンペーンなど、効果的に使えるサービスもあり、顧客リストを増やすのにも有効です。
●本に興味を持ってくれた人には、効果的に事業を宣伝できます。
チラシや広告は無視されがちですが、本が目に留まりあなたの事業に興味を持ってもらえれば、優良顧客になってくれる可能性は大です。
●PODで必要冊数だけ紙に印刷した本にすることも可能です。
書籍出版は、リスクが少なく、リーズナブルな宣伝方法の1つ。事業のプロモーションに使って、事業の収益アップをめざしましましょう。